みかんとコーヒー

国際家族の文化や風習の違いをご紹介。

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パンダ返還の意義と家族の在留資格

愛らしい風貌から世界中の人々に愛されているジャイアントパンダ

私の地元和歌山県にある白浜アドベンチャーワールドは、知る人ぞ知るパンダ大国なのであります。

その白浜アドベンチャーワールドからそれぞれの目的の為に、母国中国に向けて帰って行った永明と桜浜と桃浜の三頭のジャイアントパンダが、昨日無事中国に到着しましたね!

一足先に、中国に到着しているシャンシャンと合わせて、今年は4頭の返還となりました。f:id:kriatenluciana:20230224083517p:image※イメージ画像

 

パンダは日中友好の証

元々野生のパンダは中国の四川省にしか生息しておらず、大変珍しく貴重な動物です。

そのような珍しく貴重な動物を中国は友好の証として、国交のある国に貸し出しているのです。

浜系パンダのゴッドファーザー

永明はもともと中国生まれであり、繁殖目的の為に和歌山県白浜アドベンチャーワールドにやって来ました。

そして周囲の期待以上の成果を上げ、浜系と呼ばれる大家族を形成したのです。

まさにパンダ界のゴッドファーザーです!

そしてアドベンチャーワールドで生まれ育った双子の姉妹の桜浜と桃浜は、この永明の娘であるのです。

それと浜系以外にいる日本のパンダは、東京の上野動物園で生まれ育ったシャンシャンのいた家族です。

パンダは中国の外交官

ここで一つの疑問です!

中国で生まれ育った永明はさておき、日本の白浜や上野で生まれ育った、桜浜と桃浜とシャンシャンの三頭は何故中国に返還しないといけないの??

その答えは、いくら日本で生まれ育っでも、彼女達は人間で例えると、中国籍であり中国人なのです。(在留資格の様に両国間の契約で返還が決められている。)

少し詳しく説明すると、パンダは以前は絶滅危惧種であって、絶滅を危惧する中国が繁殖目的と生態研究の為にリスク分散方式で世界中に貸し出しバックアップを取ったのです。(それ以外にも、外交目的で利用)

そして、この政策は功を奏し、この度絶滅危惧種から近危急種までレベルが下がりました。

特に、永明が作りあげた浜系などは特筆すべき成功例ではないでしょうか。

(永明、本当にお疲れ様でした。桜浜、桃浜、シャンシャンもお嫁に行っても幸せにね。♪)

最後に

人間も外国人が日本で、また日本人が海外で暮らすとなると、必ず滞在国の在留資格が必要です。

それがないと不法滞在者とみなされて、入国管理局に逮捕され強制送還されてしまいます。

それは日本で生まれ育った場合でも同じ事です。

私の娘も妻の連れ子ですから、在留資格を取って日本で生活しています。

外国人のパートナーと共に人生を歩んでいくには、必ず国際的な条約や協定や法律、それに伴う数々の申請と必要書類の提出(翻訳付き)が必要となります。

そういった問題を、普通の人生では出来なかった経験と思い前向きに捉えるのか、申請や手続きが苦手でストレスにしかならないと捉えるかによって、今後のパートナーとの人生も変わってきます。

国と国との間には国際法や国同士の様々な取り決めがあり、それを守っていかなくてはなりません。

パンダの返還のニュースを見ながら、家族の在留資格と重ね合わせて見てしまいました。

今回も最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。chao♪f:id:kriatenluciana:20230224095638j:image(娘が幼い頃家族で白浜にパンダを見に行きました。※長女が写真を撮ってくれた。)